山鳥毛について

国宝「山鳥毛」とは?

国宝 太刀 無銘一文字(山鳥毛) 附 合口造鞘黒蝋色塗柄革巻拵
(たち むめい いちもんじ さんちょうもう  つけたり あいくちづくり さやくろろいろぬり つかかわまきごしらえ)

鎌倉中期(13世紀)
刃長 79.1cm 反り3.3cm 
元幅 3.5cm  先幅2.2cm 鋒長 3.3cm

太刀 無銘一文字(山鳥毛)

山鳥毛と号する国宝「太刀 無銘一文字」は、越後(新潟県)の戦国大名であった上杉謙信(けんしん)及びその息子の上杉景勝(かげかつ)が愛蔵し、米沢上杉家に代々受け継がれた刀剣です。
刀身は、身幅(刀身の幅)が広く重ね(刀身の厚さ)は厚くなっています。茎(なかご)は後代に打刀(うちがたな)として使われたためか手が加わっていますが、その他の部分は、ほとんど手を加えられることなく鎌倉中期の姿を良く残しています。
鎺元(はばきもと)と呼ばれる元の部分は、刃文の高さが低くなっていますが、刀身の中ほどにかけては激しく華麗な刃が高く焼かれているなど変化に満ちる鎌倉中期の福岡一文字派最盛期に良く見られた華やかな刃文となっています。
昭和27年3月29日、国宝指定。

附 合口造鞘黒蝋色塗柄革巻拵

また、鐔(つば)のない合口式の黒漆塗りの立派な打刀拵(こしらえ)が附(つけたり)として残っています。拵は実践向きで、その大名家の家風等が反映されることがあります。

「山鳥毛」の由来

太刀に名付けられた号「山鳥毛(さんちょうもう)」は、刃文の部分が、山鳥の羽毛に似ていることから呼ばれるようになったともいわれていますが、他にも説があり、明らかではありません。

「上杉景勝腰物目録」に記載された山鳥毛

上杉家が所蔵していた刀剣類は、数百口(ふり)になりますが、その中には、「姫鶴一文字」や「山鳥毛」、「高瀬長光」、「高木長光」、「則包」、「五虎退」など数多くの名品があります。 この中でも特に景勝が好んだ刀を「景勝公御手撰三十五腰(かげかつこうおてえらびさんじゅうごよう)」と一般的に言われていますが、資料が残っていないことからどの刀剣が三十五腰に該当するかは不明です。 この元となった資料の一つに、景勝の自筆の目録である、国宝上杉家文書「上杉景勝腰物目録(うえすぎかげかつこしものもくろく)」があり上記の三十五腰のいくつかが含まれ、山鳥毛も上秘蔵の項目に記載があります。

公式ムービー

●瀬戸内市刀剣動画(瀬戸内市観光協会)
●岡山で日本刀の聖地を訪ね、匠の技に触れる旅(岡山県観光連盟)
●山鳥毛の魅力(瀬戸内市公式チャンネル)
●Bizen Osafune Japanese Sword(瀬戸内市公式チャンネル)

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